こんにちは、メンタルトレーナーの吉田です。
仕事柄、大勢のビジネスパーソンとの出会いが有ります。
そんな中で、元気のいい右肩上がりの組織や
チームのリーダー(管理職とは限りません)は皆、
漏れなく共通して、ある「7つの思考習慣」を持っていて、
いつも意識して仕事に取り組んでいることに気づかされています。
業種が変わろうと、ほぼ漏れなく共通しているんです。
今回は、そんな元気のいい右肩上がりのチームや組織のリーダーが意識している、
ある7つのキーワードについてご紹介します。
リーダーが意識している7つのキーワード
元気のいい右肩あがりのチームや組織のリーダーが意識している
7つのキーワードとは『E.M.O.T.I.O.N』です。
Emotion(情熱/使命)Empathy(共感力/自分以外の視点で物事を考える力)
Motivation(自分や他者のやる気を引き出す力)
Opportunity(肯定的に捉える力)
Time(期限を切る、期限を守る)
Interest(相手への興味関心を持つ意志)
Option(選択肢、可能性を広げる力)
Never(最後までやり続ける覚悟)
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
Emotion(情熱/使命)
元気のいい組織やチームのリーダーは皆、仕事に情熱を注いでいます。
休日も「どうすれば今よりもいい成果をだせるだろうか?」と考えていたり、
仕事で成果を高めるための勉強を欠かしません。
それを楽しんでいます。
でも、なぜそんなにまでして仕事に情熱を注げるのでしょうか?
それは、仕事の使命、目的が明確になっているからです。
もう少し、くだけた言い方にするなら
「◯◯のために」ということが明確になっているということ。
元気のいい組織やチームのリーダーと話していると、
皆、本当にいい笑顔で「仕事の目的」「使命」を自分の言葉で語ります。
確かに現在の環境について愚痴ったりする場面もありますが、
それは常に『理想の状態』や『目指す方向』が明確になっているからこそ、
そこにたどり着けないもどかしさを表現しているのであって、
間違っても『被害者意識』は持っていません。
「環境のせい」「業界のせい」「部下のせい」「上司のせい」
こうした言葉を彼ら彼女らから聞くことはありません。
Empathy(共感力/自分以外の視点で物事を考える力)
元気のいい組織やチームのリーダーは、
相手の微妙な感情をピックアップしたり共感するのがとても上手です。
というのも、真剣に他者と関わろうと覚悟を決めているからです。
覚悟という名のマインドセットって本当にパワフルですよ!
内心では別のことに気を取られながら中途半端に聴き役になったり、、、
内心では相手を批判しながらも中途半端に分かったふりをしたり、、、
内心では売り込んでやろうと思いながら、相手のニーズを聞き出そうと質問したり、、、
思考が自分のことに向いている時って、
残念ながら共感したり、
真のニーズを引き出すどころの話しじゃないです。
そもそも、あたかも他者が感じていることを自分も同じように共に感じるというのが共感です。
自分のことだけで心や思考が手一杯の時に、
相手のためにエネルギーを使うのは簡単ではありませんね。
Motivation(自分や他者のやる気を引き出す力)
このキーワードはある意味言うまでもないことかも知れません。
ポイントは、『まずは自分のモチベーションを高めるスイッチを知っていること』だったりします。
どういう事かと言うと、自分自身がモチベーションをコントロールできたり、
モチベーションが高い状態とはどういう状態かを実際に体験できていないと、
残念ながら他者のモチベーションのオンオフに気づくことが、
なかなか簡単にはいかないのです。
相手のモチベーションのオンオフに気づくことが出来なければ、
結局、他者のモチベーションに影響を与えることは、
簡単じゃないですねってことです。
Opportunity(肯定的に捉える力)
何か出来事が起きた時、あるいは起きそうな時。
その出来事に対して「機会(チャンス)」と捉えるか、
それとも「問題(トラブル)」と捉えるかで、
その後の反応(思考、感情、行動)は全て変わります。
元気のいい組織やチームのリーダーは、
間違いなく「前者」の考え方をする習慣がついてます。
何が起きても、そこに「チャンスの要素」を探す習慣がついてます。
これは普段から何にフォーカスしているかということもありますが、
「意識的に視点を向けようとしている」ということもあります。
多くの場合、何かトラブルが発生すると、
「反射的」に感情に流されたまま思考や行動をしてしまうワケですが、
元気のいい組織やチームのリーダーは、
「今、自分は感情に囚われていないか?」こうしたことを意識するとともに、
「何かチャンスの種はないか?」を探してます。
まさに肉食獣な感じです。
Time(期限を切る、期限を守る)
そもそも期限(納期、締め切り)の無いモノは仕事とは言いません。
元気のいい組織やチームのリーダーは、
この「期限」の効果的な使い方がとても上手です。
例えば部下に指示を出すとき、
「いつまでなら出来そうなのか?」をまずは確認します。
「なぜ、その期間が必要なのか?」
「なぜ、それよりも早く(遅く)ならないと考えているのか?」
こうしたことを確認するプロセスの中で、
実は頭の中で仕事の段取りを全て整えさせてしまうワケです。
指示された部下は、自ら考え、自ら納得した期限設定ですから、
当然、モチベーション高く期限内に終えるように主体的に考動します。
また、リーダーは自分がいち担当者として関わっている仕事に対しても、
とてもストイックに期限を守ります。
これは責任感や誠実さの現れでもあれば、
約束した相手を尊重する気持ちの現れでもあります。
もちろんこうした姿勢は、『信頼関係の構築』へとつながります。
このように「期限」を強く意識しているため、
リーダーは「すぐに」「近いうちに」「だいたい」「◯◯頃」などの曖昧な表現を使いません。
もっと言うなら、部下にも使わないように徹底させています。
こうした「小さな意識」を徹底させることで、
最終的には大きな成果に結びつけていくワケです。
Interest(相手への興味関心を持つ意志)
いわゆる『傾聴』という聴き方をする時、
『覚悟』を決めて聴こうとしないと、
どうしても『自分の我』が出て来て、
相手の表情や、本当に伝えたい事に気づけなかったりします。
私たちは「自分にとって興味関心のあること」
「自分にとってメリット、デメリットとなること」
「自分の価値観や信条に合致すること」など以外は、
無意識的に情報を削除したり省略したりしてしまいます。
もしも全ての情報を受け取っていたら脳がパンクしますからね。
そうした脳の機能を知ってか知らずか、
いずれにしても、「興味関心を持つモードのスイッチを入れる」のが上手だったりします。
そして、一瞬で会話の相手を主人公に仕立て上げるのがとても上手なのです。
「話し手側がいいたいことを一方的に伝える」
セールスでもプレゼンテーションでも業務指示の場面でもそうなのですが、
こうした時、満足するのは「話し手だけ」になってしまっているケースが多いのも事実です。
こうして、聞き手は「置き去り」になってしまうワケです。
Option(選択肢、可能性を広げる力)
元気のいい組織やチームのリーダーは、
「これまでは◯◯だったから」「これまで提案してうまくいかなかったから」
こうした前例や慣習、ルーチン的なものを横目で見つつ、
「前提を疑う」「ゼロベースで考える」こうした思考習慣が身に付いています。
そして、前提やルーチンを分析した上で、
場合によっては「前例」「ルーチン」を徹底的に排除(改善)するために戦います。
なぜなら、目的や使命が明確になっているので、
「手段」には出来る限り柔軟性を求めるワケです。
目的や使命の実現のために、もっといい方法がないか可能性に挑戦するワケです。
時に私たちは、「目的」と「手段」をはき違えたり、
混同したりすることがあります。
「手段に固執している状態」とは、
既に目的を見失った状態とも言えるでしょう。
Never(最後までやり続ける覚悟)
ここもあえて説明はいりませんね。
元気のいい組織やチームのリーダーは、
「目的にはこだわるが手段にはこだわらない」
「成功するまでやり続ける覚悟を持つ」
そのためにも、「失敗をある程度織り込んでおく」こうしたことを強く意識しています。
前例があることやルーチンではない新しい可能性にチャレンジしようとする時、
最初からうまくいくとは限りません。
むしろ、うまくいかないことの方が多いかも知れません。
ですが、それに臆する事なく、
目的や使命の実現に向かって「納得」できるまで
やり続ける覚悟を持って仕事に取り組んでいるのが、
元気のいい組織やチームのリーダーです。
『失敗は存在しない。フィードバックがあるだけ』
という言葉もありますが、
何かに挑戦してうまくいかなかった時、
そこで挑戦をヤメてしまったなら「失敗」で終ります。
ですが、挑戦することをヤメなければ、
それは「うまくいかない方法をひとつ学んだ」ということです。
やり続ける事で、全てが「プロセス(過程)」になるということですね。
いかがでしたでしょうか?
元気のいい組織やチームのリーダーが漏れなく持っている(意識している)
7つの思考習慣についてまとめてみました。
この記事が、あなたのビジネスや日常生活において、何らかの気づきや学びに役立ったらポチッとお願いします。