こんにちは。メンタルトレーナーの吉田です。
私たちは外部からの情報を五感というフィルターを通して体験し、記録し、理解し、解釈しています。そして自分の内部にある情報をアウトプットする際にも、この五感を活用します。
五感とは「視覚」「聴覚」「身体感覚」「嗅覚」「味覚」のことです。
例えば同じものを見たり、聞いたり、やったり、食べたりしても、人によって「受け取り方」が変わるのは、この五感の「感度」の違いによるところが大きいようです。
加速学習の分野で有名なコリン・ローズ著「コリン・ローズの加速学習法―「学び方」によると、人の記憶力や理解力、認識力などを高めるにも、この五感の力をフル活用することを勧めています。記憶したい言葉を「映像」で頭に入れてみたり、「音」で頭に入れてみたりといった具合です。
NLP(神経言語プログラミング)では、この五感について表彰システムと呼び、V.A.Kという大きく3つの括りで考えます。
Visual(視覚)
Auditory(聴覚)
Kinethetic(身体感覚)
※KinetheticにはOlfactory(嗅覚)とGustatory(味覚)を含みます
これらの頭文字がV.A.Kです。
この五感をフル活用することで、自分自身とのコミュニケーションはもちろん、他者とのコミュニケーションの可能性もグンと広がるのです。
そのためには、まずは自分自身がどういう表象システムのパターンを持っているのかに気づくことが大切で、自分の表彰システムに気づくと、他者の表彰システムにも気づくことができるので、コミュニケーションがよりスムーズになるのです。
今回は、このV.A.Kの表彰システムについて解説したいと思います。
あなたの世界を形成している表象システムV.A.Kとは?
前述した通り、私たちは、五感の刺激から入手した「外部刺激」を情報源として理解し、解釈し、記憶の処理をしています。
五感を通して入ってきた情報は、過去の経験の記憶に照らしながら削除(省略)、歪曲、一般化されたり、価値基準や信念などの色々なフィルターを通過し、内部に新たな記憶として取り込まれます。
その際に、五感の優位性によって、受け取る情報自体が変化することがあります。
どういうことかと言うと、右利き、左利きの人がいるように、五感にも「利き五感」があるのです。つまり、得意な(よく使われる)感覚と不得意な(あまり使われていない)感覚があって、その感覚をNLPでは大きく3つに分類して整理しているのです。
このV.A.Kの3つの表象システムを知ることで、あなた自身のコミュニケーション、他者とのコミュニケーション、学習の加速などの能力アップが期待できるのです。
表象システムV.A.Kの特徴とは?
例えばコミュニケーションの場面でいうと、
■V(視覚)優位
表情、しぐさ、外見、立ち居振る舞い、色彩など視覚情報を主に利用して、自分自身や他者とコミュニケーションすることが得意
■A(聴覚)優位
声のトーン、抑揚、高低、話すスピード、文字情報(音読)など聴覚情報を主に利用して、自分自身や他者とコミュニケーションするのが得意
■K(身体感覚)優位
身体の動き、動作、ゼスチャー、内部の感覚(フィーリング)など、身体感覚を主に利用して、自分自身や他者とコミュニケーションをするのが得意
こうした特徴があります。
表象システムV.A.Kを自分とのコミュニケーションに活かすには?
まずは、自分自身とのコミュニケーションにどう役立てるのかということについてです。
もしもあなたが、
■V(視覚)優位なら
文字情報だけよりも、図解や動画などの視覚情報を中心に入手すると、より記憶や理解が促進される
■A(聴覚)優位なら
図解や動画を見るよりも、講義を聞いたり、自分で文章を音読するなど聴覚情報を中心に入手すると、より記憶や理解が促進される
■K(触覚)優位なら
実際にやってみる、体験してみる、身体を動かすなどの、身体情報を中心に入手すると、より記憶や理解が促進される
そして、さらにその体験を自分のものにするのであれば、これらの3つをフル活用するということです。
具体的には、何か記憶したいものがあるとき、それを文字情報としての文章を書く。その文章を補完するような図解を書く。そして、それを声に出して読む。そして書き写した内容を、あらためて誰かに文章や図を描きながら説明するなどです。
表象システムV.A.Kを他者とのコミュニケーションに活かすには?
もしもあなたのコミュニケーションの相手が、
■V(視覚)優位なら
文字情報だけよりも、図解や動画などの視覚情報を中心に見てもらうと、より記憶や理解が促進される
■A(聴覚)優位なら
図解や動画だけよりも、文字情報、文章を説明することなど聴覚情報を中心に話すと、より記憶や理解が促進される
■K(触覚)優位なら
実際に一緒にやってみる、やらせてみる、体験させるなどの、身体情報を中心に体験してもらうと、より記憶や理解が促進される
そして、さらにコミュニケーションを深めるには、これらの3つをフル活用するということです。
具体的には、説明書を読み聞かせ、実際に身体を動かして体験してもらうということですね。
プレゼント「表象システムV.A.K」チェックシート
では、自分の表象システムの癖には、どうすれば気づけるでしょうか?
あなたは、ご自身の表象システムの癖を知りたいとは思いませんか?
他者とのコミュニケーションギャップが起きる大きな原因のひとつに、この表象システムの優位性の違いがあります。右利きの人と左利きの人が狭い屋台でラーメンを食べようとすると、お互いの箸を持つ手がぶつかって食べにくいですよね?
表象システムの違いに気づけるようになると、相手が左利きなら、自分も左利きに合わせるコミュンケーションができるようになるのです。
そこで、ここでは、あなた自身の表象システムの癖に気づくための、セルフチェックシートを用意してみました。
※PDFファイルです
全部で50個の簡単な質問が出てきます。考え込むことなく、直感でドンドンお答えしてください。一つの質問に回答いただく目安の時間は長くても10秒程度です。
こちらの表象システムセルフ診断シートを欲しい方は、下のフォームの必要箇所を入力して送信してください。自動返信メールにて「表象システムV.A.K診断チェックシート」のダウンロードURLをお送りいたします。
※アドレスはPCメールが受信できるものを確実にご登録ください。
※下のフォームに入力し送信いただけると3分以内に自動返信メールでチェックシートダウンロード用のURLが届きます。
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