こんにちは。
仙台のメンタルトレーナー吉田です。
仕事もプライベートも相手とのコミュニケーションがうまくいっていると、
それだけで安心できます。
これまでこちらのブログではコミュニケーションをスムーズにするための記事をいくつか
書いてきました。
※例えば、、、
「なぜあの人は仕事ができるのか?」 人を魅了するコミュニケーション上手になる心理テクニック5選
なぜか話がかみ合わない!いつも話が見えない!コミュニケーションギャップを生み出している感覚チャネルとは?
コミュニケーションがスムーズにいくためのスキルを身につけることって本当に
大切だと思いますが、それと同じくらい自分ではなかなか気づかない、何気なく
使ってしまっている「嫌われる口癖」を知っておくことも大切です。
「そんなつもりで言ったワケじゃないのに、、、」
誤解を招いてしまう言葉って、つい何気なく使っている言葉の中に多かったりし
ますからね。
そこで今回は、管理職の方向けの研修で100名近くにリサーチした中から、
「聞くと不快になる口癖」ベスト5を厳選してご紹介します。
ここで紹介する「嫌われる口癖」に注意しておけば、変な誤解を生んだしまったり、
相手を無意識に不愉快にさせてしまうことを防ぐことができます。
では、早速みてみましょう。
嫌われる口癖 第5位
嫌われる口癖の5位は「な〜んだ、そんなことか〜」です。
(例)
相手「実は仕事でミスして上司にひどく怒られちゃって、、、」
あなた「な〜んだ、そんなことか〜。ミスくらいどうってことないさ〜」
あなたは、相手を励まそうと言ったのかもしれません。
実際、こうした言葉で励まされることもあるでしょう。
しかし人によっては、自分の心情を軽く見られたと感じて、かなりイラっとする
言葉でもあります。
「そんなことってどういうことよ! こっちは大変なのよ!」と内心、かなり
イラついたりします。
「そうか〜。それは大変だったね。大丈夫?」
という感じで、まずは相手の話に「共感」しながら話を聞いていきましょう。
励ますのは、そのあとでも大丈夫です。
嫌われる口癖 第4位
嫌われる口癖の第4位は「やっぱりね〜。だから言ったじゃないの〜」です。
(例)
相手「せっかく行列に並んでまで食べたのに、大して美味しくなかったんだよね〜」
あなた「やっぱりね〜。だから言ったじゃないの〜」
きっと以前に、何らかの注意情報を伝えていたんでしょうかね?
でも、こんなふうに言われた相手としては「だったら、もっとはっきりと教え
て欲しかった!」と、ある種の逆恨み的な心理を持ってしまうものです。
「そうか〜。ごめんね〜。もっとしっかりと伝えておけばよかったね」とか、
「しょうがないよ〜。あれだけいつも行列ができていたら美味しそうって
思っちゃうもんね」と、相手のガッカリした感情を受け止めながら、
「あなたには非はないのよ」と伝えてあげれば、いいでしょう。
嫌われる口癖 第3位
嫌われる口癖の第3位は「ああ、それ私も知ってる」です。
(例)
相手「そうそう、やっとあの話題のアニメ映画見てきたよ〜」
あなた「ああ、それ私も観たよ」
こうした表現って、共通の話を盛り上げようと、思わず言ったりしませんか?
共感力の高い相手なら「え! あなたも観たの? 面白かったよね〜」と、
一緒になって盛り上がれるのですが「せっかく自分が切り出した会話を奪われる
かも!」という警戒心を抱かせてしまったり、「もしかしたら今更こんな話題を
振ってしまった私って恥ずかしい感じ?」といった、相手に不愉快な印象を与え
てしまう場合が多いです。
事実、嫌な口癖のベスト3に入っているくらいですからね。
ですから、もしもあなたが知っていたとしても、まずは相手の話の聞き役に回って
話を聞いてみるのがオススメです。
人それぞれ価値観を持っていますから、同じ話題だとしてもあなたとは全く違う
切り口で、そのことについて話したいのかもしれませんよね。
嫌われる口癖 第2位
嫌われる口癖の第2位は「そんなことより」です。
(例)
相手「知ってる? 今度の人事異動で課長が左遷されるみたいよ?」
あなた「そんなことより、あのレポート係長に提出した?」
「そんなことより」というたった7文字がポロっと口から出ただけで、会話の構造が
「あなたの話よりも私の話の方が価値がある」になってしまいます。
相手からしてみたら、尊厳を傷つけられたとか、軽んじられたとか不快な感情を持って
しまうのも当然でしょう。
余裕がない時って、相手の話を聞くことよりも、自分の頭の中を埋めているモヤモヤを
人に聞いて欲しくてたまらなくなります。
そういう時に、全く悪気がなく、ついこうした「相手の尊厳を傷つけるようなフレーズ」
を言ってしまいがちですね。
余裕がない時こそ、深呼吸して一歩引いた場所からコミュニケーションしてみるといい
でしょう。
嫌われる口癖 第1位
嫌われる口癖の第1位は「そういう方向で、、、」でした。
(例)
相手「じゃあ、この企画案で進めてもよろしいでしょうか?」
あなた「まあ、そういう方向性でひとつよろしく頼むよ」
管理職研修でリサーチしているので、きっと、こうした口癖は役員クラスが使って
いるのでしょうか?
「方向性」という、なんとも曖昧な言葉に嫌悪感を抱いている人が多いようです。
確かに、白黒はっきりしないと安心して仕事を進めることができませんからね。
自分の判断に自信がある人なら「よし、じゃあこの企画案で進めよう!」と、
はっきり宣言します。
ですが、こうした曖昧な表現を好む人の心理には「失敗への怖れ」「恥への怖れ」
があるので、何事にも保険をかけておいて、常に逃げ道を確保しておきたいワケです。
似たような表現に「大したことないのですが、、、」という前フリをしてから、自分
の意見を発表するというのもあります。
これも同じように「失敗への保険」「恥への保険」をかけて、万が一、うまくいかな
かった時の逃げ道を用意しているワケですね。
いかがでしたでしょうか?
何気ないちょっとした口癖が、周りの人を不快にしモチベーションを下げてしまいます。
「無くて七癖」と言われるくらい、多くの場合、自分が普段どんな口癖を使っている
のかに気づいていないことの方が多いはずです。
職場の生産性をアップするためにも、まずは、自分がどんな口癖を持っているのかに
気づき、マイナスの影響を与えている口癖ならば、それを手放す練習をしていきましょう。