こんにちは、メンタルトレーナーの吉田こうじです。
今回は『新人時代に身につけておくべき仕事がうまくいく基本のキ』について書いていきます。
新人の内はミスしても、粗相があっても、それこそ遅刻しても「まあ、まだ新人だから…」で許されますが、半年も経てばそうはいきません。一度、「あいつは使えないな」の烙印を押されてしまうと、仕事で挽回するチャンスは激減してしまいます。
また、時間経過に伴って仕事の難易度も徐々に上がるワケですが、そんなとき、上司や先輩との関係性が築けていないと「聞きたいのに聞けない」「聞いても上っ面のことしか聞きだせない」こんなことが起きるワケです。これでは仕事でうまくいくことは簡単じゃないですよね。
ということで、今回は少し長めですが『仕事の基本のキ』についてです。基礎は積み重ねるって言うよりも、下に掘り下げるっている感じです。
1回やったからOKじゃなくて、何回も何回も繰り返す。2回目からは考えながらやってみる。やってみたら「もっと良くなるためにはどうすればいいか?」を自分に質問してみる。
こういうことの繰り返しですね。
それではいってみましょう。
目次
人のために健康管理をする
ここでお話しする健康管理って、何も風邪をひかないとか、うがい手洗いとかそういうことじゃないです。
そんなことは、ビジネスパーソンとして当たり前にやらなきゃならないことなワケで…
例えばスポーツ選手が、「風邪でお休み」「頭痛でお休み」なんてことになったら、監督からもファンからも、見放されちゃいますよね。
普段の自己管理で予防出来ることをきっちりやるのは、努力でもなんでもなくてビジネスパーソンとして「当たり前」なことなんです。
ここで言いたいのは、そうした当たり前レベルのことじゃなくて、もう少し突っ込んだ健康管理についてです。
私が思う健康管理って、上司、先輩、お客様から『この人健康そうだな』って思ってもらえるようにすることだと思うんです。
常にキビキビ、ハキハキ動く。
元気に挨拶する。
笑顔でいる。
とにかく腰を軽くする。
朝は一番先に出勤する。
飲み会の次の日こそ、爽やかに朝一出勤する。
etc…
他にも色々ありますが「なんか元気でいいね!」って思わせないと、新人ビジネスパーソンとしてダメだと思うワケです。ってか、新人が職場で出来ることって、最初はそれくらいしかなかったりもするワケで……
これは新人に限らず、ビジネスパーソンの健康管理って、自分自身のためは言うのまでもありませんが、実は「周囲に元気を撒き散らすため」「自分の周りの人のため」っていう意識の方が大切だと思うんです。
例えば、
朝から酒臭い
常にタバコ臭い
加齢臭臭い(笑)
こういうのは、そもそもビジネスマナー違反なワケですよ。相手の立場に立つ意識が欠如していると、こういうことになってしまいます。気にしていないのは自分だけで、実は相手は不快感を抱いていたりするんです^_^;;。
健康管理って当たり前のことなんですが、当たり前のことだからこそ「人(上司、先輩、同僚、お客さま)のために自己管理をする」という意識を、新人時代にしっかりと身につけることが大切なんです。
挨拶で魔法を起こす
「人と会ったら挨拶しなさい」ということは、小さい頃から言い聞かせられてます。ですが、当たり前すぎて「何のために挨拶しているのか?」ということまで想いを馳せながら挨拶をしているビジネスパーソンって少ないと感じてます。実際「形だけ」の挨拶になってたりする職場ってすごく多いです。
これってとてももったいなと思うんです。なぜなら挨拶ひとつで職場の雰囲気がガラッと変わるからです。挨拶で魔法を起こすことができるんです。ですから、新人の内に「明るく、元気よく、爽やかに、相手の顔を見て笑顔で、流れるように」挨拶する習慣を身につけることをお勧めするんです。
そもそも挨拶って、なんのためにするのでしょうか?
これは「もし挨拶しなかったらどうなるか?」を考えるとよくわかります。
挨拶がなければ「無視」になるワケですよ。
つまり、挨拶って、
「あなたとコミュニケーションしたいんですよ」
「あなたのことを気にかけてますよ」
「あなたは私の味方なんですよ」
こうしたことの意思表示なワケですよ。
なのに…
職場に慣れてくると、人に挨拶しないで「場の空気」に挨拶したりします。
上司になると「うん」とか「おう」の一言で終わったりします(笑)
まあ、そういうキャラもありなんですけどね。
やはり新人の方は、相手の顔を見て「ニコッ」っと笑って、元気よくキビキビと、
「おはようございます!」
「お疲れ様です!」
「今日もよろしくお願いします!」
「お先に失礼します!」
「いつもお世話になっております!」
「ありがとうございます!」
これが挨拶の基本になるワケですよ。こういう挨拶をされるだけで、先輩や上司の方は「今日も元気そうだな」と安心するんです。なんやかんや言って、普段はしかめっ面をしている上司や先輩だとしても新人のことを凄く心配してるんです。ですから、元気で爽やかな挨拶をするだけで、職場の雰囲気はガラッと変わるんですよね。
可愛がられるコミュニケーションを意識する
これは、かなりハードルが高いですよ(笑)
なぜなら人には好き嫌いがあるからですね。
いくら、元気よく振舞っても「あいつは元気だけで品がないな」と思われたら可愛がられません。
いくら、品よく振舞ってても「あいつはカッコばかりつけて、全然覇気がないな」とか思われたら可愛がられません。
あるいは、いくら元気よく、かつ品もよく振舞っていたとしても「あいつは指示したことはやるけど全く気が利かない」とか思われたら可愛がられません。
他にもまだまだ色々ありますが、ここで言いたいのは、
職場の雰囲気や先輩のキャラをよく観察して、まずは相手に合わせてみることが大事ってことです。「郷に入っては郷に従え」ってやつです。
これは何も、自分らしさを殺せということじゃないですよ。相手に合わせている自分だって、自分らしさの一面なワケですからね。
そもそも「郷に入る」ってことは、自分のコンフォートゾーン(安心、安全な領域)を突破する必要があるんです。自分の言いたいことを言いたいように言うのではなく、相手の聞きたいこと、相手の求めていることに寄り添っていく……。
なのでかなり自分に対して負荷(ストレス)がかかります。
そもそも上司、先輩、同僚、お客さまは選べないんです。ですが、上司、先輩、お客さまがいてこその、あなたなワケです。
ですから、
上司に可愛がられるには何をすればいいかな?
先輩に可愛がられるには何をすればいいかな?
お客さまに可愛がられるには何をすればいいかな?
まずは、こうした思考パターンを体に染み込ませて、これまでのコンフォートゾーンからとっとと抜け出さなきゃダメなんじゃないかなって思うワケです。
ですが、こうしたことを言うと、
「吉田さん、要するに媚びろってことですか?」
「つまりゴマをすれってことですか?」
こんなふうに、視野の狭い質問をされる新人さんがいたりします。
そんな時、私はこう言うんです。
「もし媚びることで可愛がられるなら、まずは媚びてみたらどうですか?」
「もしゴマすって可愛がられるなら、まずはゴマすってみたらどうですか?」
つまり、そういう質問は可愛がられてから言って下さいってことですよ。
そもそも、可愛がられるってことは、コミュニケーション能力が高いってことです。
それを、やりもしないウチから、能書きこくなんて超ナンセンスなんです。
いくら媚びても、いくらゴマすっても、結局は「相手の価値観」の問題なので、相手がどう思うかは全く別の話なんです。
それと、
イケてる先輩、イケてる上司だったら、あなたが媚びるようなことをしたり、ゴマスリのようなことをしたら、間違いなくあなたにやさしく注意してくれるはずです。
「私にそういうことはしなくても大丈夫だよ」
「お客さまにそこまでしなくても大丈夫だよ」
世の中にはいろんな人がいるんです。
苦手な人を避けてたら、成長なんかできません。
コミュニケーションの柔軟性は身につきません。
そういう意味で、自分視点、自分思考(信念)を手放すってことですかね。
なので、はじめに言った通り、かなりハードルが高いんですが、チャレンジしないともったいないと思ってます。
能動的(主体的)に行動する
今回もハードルが高いかもです(笑)
自分の身に起きる出来事(現象)を、環境のせい、他者のせいなど、他責にするのではなく、
「自分にもっと工夫できることはないか?」
「自分にもっと改善できることはないか?」
「自分にもっとやれることはないか?」
「どうすればもっとうまくできるのか?」
こんなふうに、「自分事」として自分の責任で考え、「自分事」として自分の責任で行動するってことです。
つまり、リーダーシップを発揮していきましょうってことです。
「言われたことだけやる」「指示されるまで待っている」
「何かに気づいても気づかないふりをする」
こんな感じで、問題意識の無い状態はアウトってことです。
そもそも、問題意識って「理想の姿」「ビジョン」とかと現状のギャップに気づく力です。
ですから、能動的、主体的に行動するためにも、
「どうなりたいのか?」
「どういうのが理想型なのか?」
こうしたことを自分事で考え、現状を自分事で捉え問題意識を持たないと、いつまで経ってもリーダーシップは発揮できないってことです。
オーバーリアクションを心がける
先輩や上司の方が何か指導してくれたり、アドバイスをしてくれり、場を和ませようとギャグを言った時、無茶苦茶リアクションの薄い人がいます。
「あ…はい…」みたいな感じです。
これでは、わかったのか、わからないのか、興味あるのか、興味ないのか、全くわからないんです。だから、新人のリアクションが薄いと、先輩や上司は心配になるんです。
「もしかして仕事つまらないのかな?」
「もしかして体調悪いのかな?」
「もしかして自分のことが苦手なのかな?」
「もしかして……」
こんな感じです。
もし先輩や上司にこんなふうに感じさせてしまったなら、物凄く損をしちゃうワケですよ。
なぜなら先輩や上司は、言いたいことも言えなくなってしまうからです。つまり薄い情報しか入らなくなるってことです。
新人の特権っていくつかありますが、中でも最高の特権は「自分の好きなキャラを作れる」ってことです。
ベテランになると、キャラの変更って簡単じゃないです。キャラ替えしようとしても、周囲がそれを認めなかったりもします。
ですが新人の場合は、そもそも周囲がどういうキャラなのかを知りません。
ですから、自分のスイッチひとつで、どんなキャラにでもなれるワケですよ。
そこで!
ぜひ、反応(リアクション)のいいキャラになることをオススメします。
「え!そうなんですか!さすが先輩ですね!ありがとうございます!」
「なるほどですね!勉強になります!」
こんな感じで、指導やアドバイスを受けた際には、気持ち大げさに反応するってことです。
反応してもらった方としては、結構うれしくて気分が良くなるんですよね。
逆に反応が薄いと、なんとなく指導やアドバイスにも熱が入らないというか……。ほんのちょっとだけ「反応を盛る」。これだけでいい関係がつくれたりするものです。
上を向いて笑顔をつくる
楽しい時って、自然と笑顔になりますよね。
仕事で8時間とかそれ以上の時間を職場で過ごすなら、どれだけ笑顔で過ごせるかってことが仕事の質を変えると思うんです。朝の9時から夜の9時まで仕事するなら、1日の半分仕事してるワケですからね。
人生のある1日を切り出した時に、笑顔で過ごしてるのか、それとも苦痛で顔を歪めているか…。これって仕事の質のみならず、人生の質を左右する大きな問題なワケですよ。
特に新人さんの場合、慣れない環境、慣れない価値観(風土)、慣れない人間関係などで、ハイストレスな状態になりがちです。
ですが、ハイストレスな環境だったとしても、その状態を楽しく過ごすことができたなら、仕事の効率は上がるし、結果として成長できると思うワケですよ。
これは、ステート(気分、状態)のコントロールがキモになるのですが、そんなややこしい話じゃなくて、今回はもっとシンプルに「行動から気分をコントロールする」という側面から書いてみます。
どういうことかと言うと、
例えば…「楽しいから笑顔になる」のか、それとも、「笑顔だから楽しいと感じる」のか……そんな話です。
気持ち(感情)が行動に影響を与えるというのが一般論ですが、行動が気持ち(感情)に影響を与えるというのも科学的に証明されているワケです。つまり相互に作用し合うということですね。
これは、卵が先か鶏が先かの話と同じようなものですが、私的には理屈はどうでもよくて、
ネガティブな状態でも、楽しいという感情を少しでも感じるためにはどうすれば手っ取り早いのかってことが重要なワケです。
で、何がいいたいのかと言うと、
『とりあえず上を向いて笑顔を作れば楽しい気分になる』ってことです。
なので、仕事を楽しもうと思うなら、まずは上を向いて作り笑いでいいので「笑顔」を作ってみるってことです。
楽しいという感情を、先に行動で表現しちゃうってことですね。
他にも、
▶︎ガッツポーズをしてみる。
▶︎四股(しこ)を踏んでみる。
▶︎週末のデートのことを考えてワクワクしてみる。
他にも色々ありますが、ここでのポイントは、
「楽しいと感じるときの、行動、姿勢、ポーズをまずは先にやっちゃう」
ってことです。
感情先行ではなくて、行動先行で後付けで感情に働きかけるってことです。
なんとなく気分が乗らない、なんとなくやる気が起きない、なんとなく……
そんな時は、気分(認知感情)は置いておいて、まずは「楽しいふり(行動)をしてみる」ってのも、気分を変化させる方法のひとつとして抑えておくといいでしょう。
出来事の解釈に柔軟性を持たせる
仕事していてなんとなく気分が乗らない時、
「今日はやる気が出ないな〜」
という解釈(意味付け)も出来るし、
「今日はいつもよりエネルギーレベルが下がっているな」
という解釈も出来るし、
「今日は気分が乗らない状態から、エネルギッシュに持ち上げるための絶好の練習日和だな」
という解釈もできるし、
「今日は気分転換をしろっていう合図だな」
という解釈もできます。
もっともっと色々な解釈ができるはずです。
つまり何が言いたいのかと言うと、
『何か出来事が起きた時に、自分のエネルギーを失うような解釈ではなく、自分のエネルギーを高めるような解釈をする柔軟性を持つ』ということです。
上司に叱られた時、
「くっそー、あのオヤジ頭にくるな!」
という解釈と、
「忙しい中、自分のために真剣に叱ってくれた。ありがたいな」
という解釈と、
どちらを選択すると自分にとってエネルギーが高まりますか?
そもそも私たちに起きる出来事には、実は何の意味もなくて無色透明なんです。
その出来事に解釈(意味付け)をするのは、私たち独自に選択しているワケです。
しかし、出来事への解釈は、多くの場合「一瞬の出来事」で終わります。ですから、あたかも出来事と解釈が連動しているかのような「錯覚」を持ってしまうんです。
ですが、事実はそうではありません。
出来事と解釈の間には「選択の余地」が十分にあるんです。
ですから、自分のエネルギーを高めるような、自分をポジティブにするような、自分の成長につながるような、解釈(意味付け)を選択する習慣を、早いうちから身につけることが大切なんです。ビジネスセンスのいい人って、この解釈力が長けていたりするワケです。
ポジティブな思い込みを刷り込む
これは、言い換えるなら「根拠のない自信を持つ」「自分で自分に期待する」「自分で自分を鼓舞する」まあ、こんな感じですかね。
よく世間一般では「経験が自信を生み出す」と言われます。
確かにその通りで、何事も経験を積んでいくと、自然と「自分にはできる」と思えるようになるので、どんどん主体的に行動できるようになります。
しかし、
裏返せば、経験を積まなければ自信を持てないってことなワケで…。おまけに経験って、1度の失敗でもろくも崩れたりするんです。いわゆるスランプってやつですね。
そもそも新人さんの視点で言えば、なんの経験値もないので…
ってことは、新人さんは自信を持てないという論法も成り立っちゃうんですよね。
そんな状態の人に「いいからまずはやってみろ!」とハッパをかけても、なかなか腰が引けちゃって動けなかったりするワケですよ。
なので「最初に出来ると思いこんじゃう」ことをオススメします。
どっちみち、いくら知識を入手しても、実際にやってみないとわからないことだらけってのが、社会、特にビジネス世界なんです。ビジネスってスポーツと同じで、繰り返しのトレーニングが大原則なんじゃないかなと思ってます。
そのためには、
自分にはできるんだ!
途中で投げ出さなきゃ失敗はないんだ!
もしミスったって新人だから許されるんだ!
こんなふうに自己暗示をかけて、まずは元気に行動を起こして経験を積むってのが大切だと思うワケですよ。最初から「他の人にもできているなら自分にだってできるよね」って、勝手に思い込んで、まずは行動を起こしてみるってのが、これから経験を積み重ねる上でも、メンタルを鍛える上でも大切なんです。
「もっとうまく、もっと格好良くやるには?」
こうしたことを考えて沢山の情報を入手するのもいいのですが、下手すると頭でっかちのノウハウコレクターになっちゃうワケで…
ちなみに、私が会社員時代、一番「こいつ可愛いな」と思える新人像って、やっぱり「元気で行動力」のある人でした。
それも、
言われる前に動く。
失敗を笑いのネタにできる。
同じことの繰り返しでも粘り強く取り組む。
こうした行動力を発揮している新人さんは、とにかく「助けてやりたい」「可愛がってやりたい」と思ったものです。
ってことで、自分に対してポジティブな思い込みを刷り込んじゃいましょう!
朝起きたら直ちに、
「今日も笑顔で行動するぞ!」
「今日も新しい仕事に挑戦するぞ!」
「今日も成長実感を感じる一日にするぞ!」
「今日は誰を笑顔にさせようかな?」
こうしたことを、自分に言い聞かせるんです。
それも毎日ね!
毎日、自己洗脳をやり続けたら、1年後にはきっと凄いことになっていると思いますよ。
今、目の前のことだけに集中して最善を尽くす
初めての環境、初めての仕事、何から何まで初めてだらけだと、何かと「先の心配や不安」を持つものです。
ですが、起きてもいないことをあれやこれや心配したり、起きるかどうかもわからないことに不安を抱えるなんてナンセンスです。
引き寄せの法則的に言うなら『意識が向いているモノを引き寄せる』ワケです。つまり、
心配や不安ごとに意識が向いていると、それを現実の出来事として引き寄せちゃうワケですよ。
「吉田さん、そういうオカルトチックな話はやめて下さい!」
はい。
では引き寄せの法則は脇に置いときましょう。ここで言いたいのは、目の前のやるべきこと、目の前のやらなければならないこと、いま出来ること、こうしたことに集中しましょうということです。
過ぎ去ったことや、まだ起きてもいないことに、大切なエネルギーを消耗するんじゃなくて「いま、この瞬間に最善を尽くす」ってことです。
全力投球するべきことを絞るんです。
光も全体を照らすのではなくて、虫眼鏡で絞り込むと強烈なエネルギーになります。
仕事も同じことです。
業務知識がおぼつかなかったとしても、いま出来ることは沢山あるはずです。
とにかく電話に出る。
とにかくメモする。
とにかく健康管理に気を付ける。
とにかく元気よく笑顔を振りまく。
とにかく良く寝る。
とにかく……
これからどこに向かいたいのかが分かっていても、いま何をしなければならないか、いま何ができるのか、いま何を求められているのかがわからなければ、一歩踏み出すことが簡単じゃなくなります。
ですから、
言われたことは徹底的にやり続ける。
言われたことは出来る限り最高の状態に仕上げる。
過去や未来にくよくよしないで、いま最高の気分で最善を尽くす。
こんなふうにして、とにかく「いま、この瞬間に集中する」という神経回路を脳に刻み込んでしまいましょう。この回路が太ければ太いほど、数年後の成長曲線はがらっと変わるはずですよ。
仕事(行動)の目的を考える
「何のために?」
「誰のために?」
「それをすることで本当に実現したいことは?」
こうしたことを考えながら仕事(行動)するってことです。
あらゆる仕事(行動)には、必ず『目的』があるワケです。ですが、新人の時って、目的を知らされないまま、あるいは、目的を考える余裕もなく、言われたことを言われた通りにやるワケです。
ちなみに私はそうでした(^_^;;
「いいから、言われた通りにとにかくヤレ!!」
この一言にイラっとしたりするのですが、妙に安心したりもするんです。
と言うのも、「考えなくていい」「責任は自分にはない」こんなことがあったりするからです。やらされ感で仕事をし続けるってのも、実は「一味」あったりするんです。
ですが、そうした環境に慣れちゃうと「目的のない行動」が習慣化されます。
「言われたことはやりますが、言われてないことは、そもそも言われてないから当然やりません」こんな具合です。
それって私に言わせると、単にいつでも替えのきくロボットと同じなワケで。ある命令をインプットすると、命令通りのアウトプットをする「だけ」。この「だけ」ってところがロボットなんです。
そもそも、仕事ですから上司の命令なら、違法行為とか倫理に反することじゃなければ基本、命令通りの行動をするワケです。
ただ…
そうした思考&行動のパターンが習慣化すると、
「言われたことしかやらない」
「言われたこと以外やれない」
「自分にわかるように言ってくれない相手が悪い」
そんな感じで、指示待ち思考、自己中思考になっていることに「違和感」を感じなくなっちゃったりするんですよね。
そうした仕事をするのが当たり前、つまり、信念化(常識化)されてしまうってことです。
で、信念化してしまうと、その信念以外の視点を持つことが簡単じゃなくなるので、将来のビジネス人生を考えるとかなり悩ましいことになるんです。
ですから、新人のうちに行動の目的を考える習慣を身につけることが大切なワケですよ。
例えば上司にコピーを頼まれた時、
「このコピーを取ることは誰にどんな役に立っているのか?」
「このコピーを取らないと誰が困るのか?」
「このコピーを取ることで本当に喜ぶ人は誰なのか?」
「そもそも何のためにコピーを取るのか?」
「このコピーを取ることのメリットは?」
「このコピーを取らないことのデメリットは?」
こんな感じで、行動の『目的』を考える習慣を身につけるんです。
目的が言語化できると、色々な知恵が生まれたり、色々な課題に気付けたり、主体性ってことがわかったり、モチベーションってことがわかったり、リーダーシップってことがわかったり、使命感ってことがわかったり……
色々といいことがあるワケですよ。
仕事に対する取り組み姿勢がガラッと変わるんです。
例えばですよ。
「あなたが、今朝、職場に出勤する目的ってなんですか?」
こんな質問をされたときにどんな答えをしますかってことですが……。
「吉田さん、そんなのは自分の生活のためですよ!」
別にその回答が正しいとか、間違っているとかを言いたいわけではありませんが、
もしも私が、何か商品やサービスを受けようと思っている会社の担当者からそんなことを言われたら…… あるいは、そんな雰囲気を察知したら……
きっとこう思うんです。
「なんであなたの生活のために、私がわざわざお金を使わなきゃならないんですか?」
ここで言いたいのは、
「何のために?」
「誰のために?」
自分視点以外の角度から考えて、自分なりに納得してから行動するっていう習慣を身につけておきましょうってことです。これが出来ると、被害者意識や他責に囚われることがなるくなるはずです。
その日のゴールと、PDCAを明確にする
例えばあなたが出勤したとき、上司からこんな質問をされたとします。
「君の今日のゴールは?」
「ゴール達成のためのPDCAは?」
これに明確に答えることができないと、今日という一日を無駄に過ごしてしまう可能性が高くなるんです。
おっとその前に、PDCAについて簡単に。
▶︎Plan:ゴール達成のための具体的な行動計画▶︎Do:行動計画に基づく実行
▶︎Check:計画通り進捗しているか検証
▶︎Action:計画のズレを修正するための再計画
これらの頭文字をとったのがPDCAです。まさに、あらゆる仕事の基本のキです。
で、話を戻します。
就業規則上は出社した時から仕事が始まるワケですが、出社してから1日の使い方を考えているようでは、かなり時間を無駄にすることになります。
お客さまのために…
社会のために…
お取引先のために…
上司のために…
精一杯、価値を届ける。
仕事が始まった瞬間からこうしたことに具体的な行動を起こすことが大切なワケです。
ですから、前日のうちに、翌日の仕事の優先順位付けやゴールを明確にする習慣を新人のうちに身につける必要があるワケです。
「そうは言っても吉田さん、まず朝はじっくりとプランを練らないと…」
もしかしたら、そうお考えの人もいるかも知れませんね。でも、ちょっと待って下さい。
例えば、サッカー選手って試合が始まってから試合のプランを考えるでしょうか?
野球選手ってバッターボックスに立ってから「今日、どんなふうに打とうかな?」って考えるでしょうか?
きっとそんなワケないですよね?
そういうことをするのは、プロではなくて「ど素人」です。
プロなら、出社したその瞬間からトップギアで突っ走るためにも、前日には翌日のゴール設定と、そのゴールを達成するためのPDCAを立てておくのが必須だと思ってます。
こうした習慣を新人時代に身につけるか、否かによって、30代、40代は全く変わります。常にゴールを意識して、そのゴールを達成するための計画を練って行動しましょう。
休日には頭(心)のリフレッシュをする
「吉田さん、休日の目的ですか? 休日はゆっくり身体を休めることが目的では?」
そうですよね。ゆっくり身体を休めて頂くといいのですが、メンタルケアの観点からいうと、身体を休めると言うよりも、頭(心)を休めて欲しいんです。
と言うのも、
身体の疲労は、筋肉痛とか、首、肩、腰の痛みとかでわかるのですが、頭(心)の疲労は、じわりじわりくるのでわかりにくいからです。
おまけに、じわりじわりくる間に、頭(心)が疲労に慣れて慢性化してしまい、慢性化していることに気遣いないまま「もっと頑張らねば!」「もっと耐えなければ!」こんなふうに力んじゃって、限界点に到達した瞬間にポキっと折れるということが起きたりします。
なので、休日に、いかに頭(心)をリフレッシュするかが、平日しっかり仕事で頑張るために必要ってことです。名著「7つの習慣」的な言い方をするなら『真のレクリエーション』と言えるでしょう。
ちなみにまるでお勧めしない過ごし方は、
だらだらテレビを見るだらだら意味なく寝てる
だらだらゲームしてる
だらだら読書する
だらだら◯◯する……
この、だらだらが頭(心)に、あまりよろしくないワケで…
なんでよろしくないかと言うと「頭(心)のスイッチが切り替わらないから」です。
一見すると休んでいるようですが、実は頭(心)は平日の状態を引きずってたりするんです。平日と休日を短時間でもいいので完全に分離できると、それだけで頭(心)はリフレッシュ出来るんです。
そういう意味で「瞑想」は超お勧めですよ! 自分のお気に入りのアファメーションなんかを唱えながらどんどん集中していくだけで、頭が空っぽになってスッキリするんです。
ですが、ちょっととっつきにくいという声をいつも頂くワケで(笑)
やはり一般的には、没頭できる趣味をとことん楽しむってのが、気軽に出来て、かなり効果的なリフレッシュ方法と言えます。ですが、「私には趣味と言える趣味はないのですが……」こんなふうに、趣味って言うと、途端にハードルが上がると感じる人もいるようです。
ですが、お料理、お掃除、お洗濯、ジョギング、ウォーキング、草むしり……
こうした普段やっていることだって、十分趣味と言えます。やっていることに対して集中して、楽しんでいるなら趣味と言ってもいいワケです。
例えば、休日には徹底して凝った料理にトライしてみるとか…。具体的にはインスタントラーメンじゃなくて、実際にガラスープから作ってみるとか(笑)
こんなふうに、身近にあって普段からやっていることを、休日にちょっと凝ってみるだけで、もう立派な趣味なんですよね。
いずれにしても、短時間でいいので、何かその瞬間は完全に没頭できる時間を休日に設けましょうということです。頭(心)が平日モードから完全に切り離される時間って、とても大切な時間なんです。
モチベーションという言葉を頭の辞書から削除する
「モチベーションという言葉を頭から消すですって!? そもそも吉田さんの仕事って、モチベーションアップじゃないんですか?」
う~ん、確かにそうなのですが、微妙に違うとも思っていて…
と言うのも、別に私がモチベーションをアップさせているワケでなく、クライアントの方が勝手に盛り上がると言うか…勝手に自信を付けていくというか…
私がやっていることは、
「自信の種」を一緒に見つけたり
「ビジョン」を一緒に見つけたり
「リーダーシップのスイッチ」をオンにしたり
まあ、そんな感じなワケです。
だって、そもそもモチベーションって、結局は自分の内部からしか湧き出てこないものだから…
逆に「モチベーション」という言葉が一般化したせいで、なんでもかんでもモチベーションのせいにする風潮に、個人的にはちょっとばかし違和感を感じてます。
そもそもモチベーションって、あなたにとってどんなときに必要ですか?
きっと、
大好きな人とデートする時に、いちいち「デートにはモチベーションが必要だ」って考えませんよね?
おいしいモノを食べている時に、いちいち「おいしいモノを食べるにはモチベーションが必要だ」って考えませんよね?
趣味に没頭している時に、いちいち「趣味に没頭するためにはモチベーションが必要だ」って考えませんよね?
何がいいたいのかと言うと、自分にとって都合がいいこと、自分にとってプラスになること、自分の得意なことをしているときには、そもそもモチベーションは必要ないということです。
他にも、当たり前のことを当たり前にやるだけってことにも、モチベーションの必要性は感じないでしょう。当たり前のことは機械的にできちゃいますからね。
ですが、モチベーションという言葉が語られる時、いま以上に何かやらなければならない、あるいは、いま以上に何かやった方がいいと思っていながらも、何らかのネガティブな感情を抱えてしまい行動を起こせない時に、その感情の言い訳としてモチベーションなるものが、存在してしまっているんじゃないかなっと最近つくづく思うワケですよ。
どんな感情かというと、
「本当はやりたくない」「自信がない」「気がすすまない」「失敗が怖い」「失敗が恥ずかしい」「現状維持したい」「なんとなく不安だ」etc…
こうした感情ですね。
例えば、頑張って目標を120%達成した後に「ごめん、あと10%上乗せで頑張ってくれないか」と上司に言われたら、自分を鼓舞するために、モチベーションが必要かも知れません。
ですが、そもそも上司の業務命令って、まずは問答無用でやるのが組織の前提にあるワケで…
だとすると、本来はモチベーションが高かろうが、低かろうがとにかく「今できることをやる」というだけのことですよね?
それなのに、いちいちモチベーションという言葉を持ちだして「「モチベーションのせいでやる気が出ない」などとやってしまうと、モチベーションのアップダウンは、他人や環境が握っているような錯覚を起こしちゃうんです。
それって、もう被害者意識のなにものでもないワケで…。なぜなら繰り返しになりますが、そもそもモチベーションって、結局は自分の内部からしか湧き出てこないものだからです。他人にコントロールされているってのは錯覚なんです。
なので、フレッシュマンのうちに「モチベーションという他責思考になる言葉は頭から消し去る」っていうのがいいと思うワケです。
そんなことを考えている暇があるなら、
一本でも多く電話に出る。
一本でも多く電話をする。
一人でも多くのお客様とコミュニケートする。
一人でも多くの職場の方とコミュニケートする。
など、
まずは実務経験を蓄積しながら「身体で仕事のやり方のコツを覚える」ことに神経を使うことが必要かなと思うんです。
タイムマネジメントを身につける
いわゆる時間管理術と呼ばれるものですが、そもそも時間を管理するなんてできませんよね。なぜなら、時間は勝手に来て勝手に過ぎていくからです。
私たちに管理出来るものは、
「時間当たりの行動管理」
「時間当たりの生産性管理」
の2点です。
まずはじめに行動管理についてです。
行動管理には『仕事の優先順位つけ』が重要なポイントになります。
これは「重要度」と「緊急度」の軸で考えるワケです。
中でも「今は緊急ではないが重要なこと」を、どれくらいスケジュール化して1日の行動計画に入れ込んでいるか?
実はこれが将来を大きく変えちゃうワケで……
ですが、今日やる仕事、明日やる仕事、1週間かけてやる仕事、1か月かけてやる仕事、いろいろな仕事が毎日ある中で、実際に優先順位付けを考えた上で仕事してる人って凄く少ないと感じてます。
優先順位を考えないまま、目の前の仕事に着手することを繰り返していると、どんどん時間に追われていきます。時間をコントロールするのではなくて、時間にコントロールされてしまうワケです。
そもそも仕事って、際限なく増えていくものですからね。
例えば、目の前の売り上げに貢献する行動って、当たり前ですが緊急かつ重要な仕事ですよね。
一方で、いますぐには売り上げには直接貢献しなくても、売り上げにつながるかもしれない人脈を形成するために、色々な会合に顔を出す行動ってのは、緊急性はありませんが、かなり重要なワケです。後々、ボディーブローのように結果に影響を与えます。
24時間という私たちに平等に与えられた時間の中で、何のためにどのような行動を優先するのか?
これをいつも意識するようにしましょう。
次に時間当たりの生産性です。
これは時間当たりの成果を、きちんと数字で検証できるようにすることが大切です。
何をどれくらいの時間で行っているのか?
標準的な時間はどれくらいなのか?
最短で行っている人はどれくらいの時間で行っているのか?
「吉田さん、そんなにいっつも時間を気にするって、なんか疲れませんか?」
まあ、最初はそうかも知れませんが、前述したとおり、時間って勝手にやってきて、勝手に過ぎていきます。
ですから、疲れるも疲れないも、時間を意識して仕事している人と、意識していない人とでは、時間が経過するごとにとんでもない格差が広がるんです。
「吉田さん、優先順位付けの大切さや、時間当たりの生産性の大切さはわかりましたが……ですが、現実問題、どんどん仕事は降りてくるし、人は増えないし、残業時間は決められているし、そんな中でどうやって現状を打破すればいいんですか? そもそも仕事がキャパオーバーなんです!!」
なるほどですね。
では、もう少し突っ込んでお話ししましょう。
キャパオーバーをクリアするコツ
ということで、
あなたの時間あたりに消化できる仕事の容量を、生ビール(やらなければならない仕事)とビールジョッキ(仕事の消化、許容量)に例えて書いてみます。
と言うのも、ビールが大好きなので(笑)
で、
例えば500ml入るジョッキに、1000mlのビールを注ごうとするとき、あなたならどうしますか?
「吉田さん、そりゃ無理ってもんですよ!」
はい。物理的にはそうなのですが、考え方と取り組み方で、実は何とかなるっていうか、何とでもなったりするんです。
さて、500mlのビールジョッキに、1000mlの生ビールを注ごうとするとき、私が思うに4つの方法があると思うんです。
1、無理やり押し込む
2、棚卸しして交通整理
3、捨てる、手放す、忘れる
4、自分のキャパ自体を広げる
では具体的にいってみましょう。
1つ目は「無理やり押し込む」です。
「無理やり押し込むって、どういうことですか!?」
はい。これはとてもシンプルなコトなんです。シンプルなのですが、そうそう簡単にはいかないことだったりするんですけどね。
どういうことかと言うと500mlのジョッキに注がれている最中から、どんどん飲んでしまうってこと。つまり「四の五の言わずに全力で片っぱしからやっつける」ってことです。
「本当に注げるだろうか?」
とか、考える時間がもったいないので、とにかくひたすら行動して、とにかくひたすら処理していくんです。
やるべきことはもちろんですが、やっておいた方がいいと思っていることも、とにかく強引にやっちゃうんです。コツはあれやこれや考えないこと(笑)特に「どうすればもっと効率的にこなすことができるんだろう?」というようなことは考えちゃだめです。って言うのも、こうしたことを考え出すと「仕事を進める手が止まるから」です。
まずは、とにかく行動に集中するんです。ジョッキに注がれているそばから、ぐいぐい飲んじゃうんです。1000ml中の最初の500ml分をなんとか飲み干せば、残りの500mlはゆっくり飲めますからね。
なんとなく体育会系に聞こえるかもしれませんが、これって私が思うに基本中のキホンの時間管理だと思うんです。
考えてばかりいて行動しない人を沢山見ているからかも知れませんが、とにかく行動しちゃうだけで、余計な不安や悩みが解決できたりします。
『四の五の言わずに全力で行動する』
個人的な経験からいうと、大抵の時間に関する問題は、これをするだけで半分は解決できたりします。
2つ目は、棚卸しして交通整理です。
仕事に追われてくると、頭が「ワーーーーーーーー」っとなって無意識でも意識でも混乱状態が続いたりします。こうなるとエネルギーがどんどん奪われるんです。パソコンで言うなら、色々なアプリが起動しまくってフリーズしている状態ですね。
で、混乱してしまうと、かなりやっかいなことが起きるんです。
それは……
「自分が何かにコントロールされているという被害者意識に囚われる」
ってことです。
もう少し具体的に言うと、せっかく頑張って仕事をしていても「漠然とした焦り」「義務意識(被害者意識)」「やりがいの喪失」「理由のない怒り」こうしたことで頭(心)が一杯になってきて「こんなはずじゃない。誰のせいでこうなってしまったんだ?」と、居るはずのない犯人探しをしたりします。つまり「他責」ですね。
こういう感覚が強くなればなるほど、自分がいま取り組んでいることに価値を見出せなくなったり、やっていることが本当に必要なことなのか信じることができなくなったりします。
どうですか? これって結構、悩ましい話しじゃないですか?
「吉田さん、悩ましいってことはわかりました。では、どうすればいいんですか?」
はい。
今回紹介するのは、超シンプルで誰もが知っている事です。ですが、かなり効果てき面にも関わらず、私の経験上、8割以上のビジネスパーソンがやっていないことなんです。
それは……『仕事&プライベートの棚卸し』です。
いまやるべきと思っていること。
いまやった方がいいと思っていること。
いまやらなきゃと思って先延ばししていること。
こうしたことを、まずは全部紙に書き出すんです。これは仕事もプライベートも全部です。
・ゴミだし
・洗濯
・庭の手入れ
・部屋の掃除
・トイレ掃除
・お風呂掃除
・家族サービス
・フェイスブックの「いいね」を押す
・子供の学校の様子を聞く
・買ったままで読んでいない本
・見ようと思っていた映画
・食べに行きたいと思っていたお店
・思い出したいのに思い出せない俳優の名前
etc…
こんなふうに少しでも気にかかっている事は全部書き出します。
それも、思いつきレベルじゃなくて、徹底的に考えて思い返して何度も自分に問いかけながらひねり出して…(笑)
これだけで驚くほどスッキリしますよ。
ちなみに私は1カ月に1回はやってますが、そりゃあ強烈な効果があるワケです。
あなたも実際にやりますか? それとも「知っているレベル」で止めちゃいますか?
3つ目は、捨てる、手放す、忘れるです。
まずはじめに「捨てる、手放す」です。
これは、前回の「棚卸」で洗い出した未完了のあれやこれやについて「もうやらない」と決めたり「これは誰かにお願いする」と決めるということです。
決めたらあとは決めた通りの行動をするワケですね。
棚卸をするとよくわかるのですが、必ずしも自分でやらなくてもいいこと、自分でやるよりも他の誰かがやったほうが回りが喜ぶこと、こうしたことって知らず知らずに一人で結構抱え込んでいたりするんです。
ですから、棚卸をして「見える化」してスッキリしたら、さらに「捨てる」「手放す」ことを考えましょう!
次は「忘れる」です。
きっとあなたもスケジュール帳などで管理をしていると思うのですが、やるべきこと、やりたいことをその期限の日付に書き込んだら、後は記憶からスッパリと忘れちゃうんです。
綺麗さっぱりですよ!
これによって、まだ来てもいない先々のことで、頭の中身を一杯にすることがなくなります。コツは「イベント当日以外にも必要なことは書きこんでおくこと」ですね。
例えば、今日が4/29だとします。そして、2か月先の6/29に何か家族サービスをすることを考えていたとします。6/29は丸っと一日の予定は空けておいたのですが、まだ何をするのかは決めていません。
そうしたなら、例えば6/20の所に「6/29の家族サービスの内容を決めること」と書きこんでおくワケです。そして、6/20までは家族サービスで何をするかを、頭の中から完全に抹消しちゃうんです。
これも超簡単シンプルなことなのですが、なぜかあまりやっているのを聞いたことがありません。
頭の中で起動しているアプリケーションは、その日の一番重要なことに集中させて起動させたいワケです。なので、不要なアプリはサクサク終了、消去です。
ちなみに私は「ほぼ日手帳」の愛好者です^_^シンプルで使いやすいっすね。
4つ目は自分のキャパ自体を広げるです。
なんやかんや言っても、結局はこれを避けて通るコトは出来ないワケです。
私は普段、筋トレしてるのですが、筋トレって適度な負荷をかけないと全然効果が出ません。ですが、正しいやり方で、しっかりと負荷をかけてやると短時間でも身体が引き締まるんです。そして、少しづつ負荷をかける度合いを高めて、さらに鍛えていくコトが出来るようになります。
例えば、最初の頃は腕立て伏せ30回が限界だったとします。限界に達すると腕がプルプル状態になりますよね。ですが、それを続けていくと、いつの間にか50回、60回と回数が増えても大丈夫なようになるんです。
これは仕事も同じです。
楽したい気持ちを堪えて、あえて負荷をかけていくのが実はとても重要なんです。これを避けて楽な方へ楽な方へ、最初から効率化ばかりを追ってしまうとキャパは広がりません。
精神論のように聞こえるかもしれませんが、結局、時間あたりのキャパって、その人にとってのコンフォートゾーンなワケです。
コンフォートゾーンを広げるには、地味にじんわりと時間をかけて無意識も慣れさせていくと、しっかりと広がります。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」
私は若い頃によく言われましたが、まさにそれって「若い時にコンフォートゾーンを強制的に拡大しておけ!」ってことですよね。ストレス耐性をつけるって言い換えてもいいでしょう。
ここで地味に広げずに効率化(ノウハウ)に走ると、結局元の状態にもどったりしますからね。
コツは三週間飽きずに地味にコツコツと負荷のかかった状態を続ける!
無意識に習慣化するには三週間かかると言われますからね。それと、負荷のかかった状態を楽しむことです。「自分ってすごい!」「自分って格好いい!」「自分って成長してる!」こんなふうに自分で自分を盛り上げて楽しんでしまいましょう!
すると、いつの間にかそのキャパが当たり前の領域になります。
後はこの繰り返しで、どんどんと自分のキャパを広げていけばいいだけです。
最初は苦痛かもしれません。
もっと楽したくなるかもしれません。
ですが「若い頃の苦労は買ってでもしろ!」このマインドを持って、早いうちにやっておけば確実に将来に役立つはずですよ。