こんにちは、
心と言葉を科学し、なりたい自分へのブレイクスルーを巻き起こす。
人やチームのポテンシャルを引き出し『価値』を高める、ブレイクステート代表 メンタルトレーナーの吉田です。
今回のテーマは、「人と比較することのススメ」です。
なぜ、私は人と比較することを奨めるのか?
その理由は2つあります。
「人と比較する必要はない。人はそれぞれが、全くユニークでオンリーワンな存在であり、それ自体が完全な存在である。人の価値観に踊らされてはいけない」
というようなことを、あなたも自己啓発の本で読んだことがあるかも知れません。
私も、その通りだと思います。
一人ひとりの大切な人生だし、人の価値観で何かを判断するなんて、まっぴらゴメンです。
ただ、
その一方で、人と比較することは、やはりとても大切なことだと思っているのです。
そもそも、今、自分が上手くいっているのか、それとも上手くいっていないのかは、
「何らかの評価基準」
に照らし合わせて初めてわかるものです。
その評価基準を、「自分軸」にするというのが、多くの自己啓発のススメだと理解しているのですが、最初からそんなに強い自分軸を持てる人っているのかなというのが私の見解です。
私自身、「自分軸」で物事を判断できるようになったのは、社会に出て10年くらい経ってからです。
それまでは、とにかく「人(理想の他人)と比較すること」で、自分のやる気を生み出し、自分の判断基準を磨いてきました。いわゆる「モデリング」ですね。
※モデリングにつては、こちらの記事も参考にして下さい。
判断や決断に迷った時には、よく「もし◯◯さんだったら、こんな時にはどんなジャッジをするだろう?」と考えたものです。これは、自分の考えや行動などを、理想とする人と「比較すること」で初めて自分との違いがわかってきます。
このプロセスは今では習慣化されています。モデリングはとてもパワフルなツールですよ。
私が人と比較することをオススメする理由がもう一つあります。
それは、
「自分軸だけで判断・決断していると、いつのまにか裸の王様になっていることに気づかない」
という恐れがあるからです。
人は一人では社会活動も経済活動も行えません。
無人島で自給自足の一人暮らしをする以外、一人で生きて行く事はできないのです。
そんな中で、妄信的に「人と比較する事は悪い事だ」と考えて、いつしかそれがビリーフ(信念、観念、思い込み)となることは、とても危険なことだと思ってます。
ただし、人と何かを比較したり、人の価値観の影響を受けたりする時に、常に強く意識しておかなければならないことがあります。
それは、
「最終判断、最終決断の責任は自分にあるという覚悟を持つ」
ということです。
「◯◯の言った通りにしただけだから、失敗したのは自分のせいじゃない」
というような、言い訳を一切しないということですね。
この点だけ徹底して意識しておけば、人と比較することでやる気が出るなら、ガンガン比較すればいいと思います。
人の価値観に乗っかった方が、自分にとっていいなと判断したなら、それでいいのです。
もし、比較することで、やる気が失われたり、「どうせ自分は・・・」とネガティブな思考になるなら、やめればいいだけのことです。
そう考えると、人の影響力に対して、とても楽に身構えることができます。
そもそも、人と比較してはいけないという信念を手放せない状態が一番恐いと思ってます。
いつでも心の選択肢に柔軟性を持っていることが、私は「なりたい自分になる」ことへの近道だと思っています。
「普段、誰のどんなところを自分と比較しているだろうか?」
「それをすることで、何を得て、何を失っているだろうか?」
仕事の合間に、ちょっとだけ手を止めて、こんな質問について考えてみてはいかがでしょうか?
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