こんにちは、仙台のメンタルトレーナーの吉田です。
今回は、コーチ、カウンセラー、セラピスト、占い師、トレーナー、
アドバイザー、士業など、労働集約型の「ひとりビジネス」で起業しようとする方が、
必ずおさえておかなければならないビジネスモデルについてです。
なぜ、ビジネスモデルを必ずおさえておかなければならないのでしょうか?
それは、読んでいくうちにご理解いただけると思います。
まずはじめに、ビジネスモデルの定義について、僕なりにザックリ表現すると、
「ビジネスで利益を生み出す仕組み」です。
もう少し「ひとりビジネス向け」に分解してみると、
お客さま、商品(サービス)、USP、セールス、課金、オペレーション、支払い、フォロー
これらを個別に、そして全体的に最適化しながら、
効率よく利益を生み出す仕組みのことをビジネスモデルと考えてます。
いくら利益率が高く、初期投資が極限まで低い「ひとりビジネス」での起業だったとしても、
ビジネスモデルがしっかりと構築されていないと、
あっけなくビジネスが破綻することになるのです。
では、ここから実際に僕自身がひとりビジネスで起業したばかりのときの、
かなり残念なビジネスモデルの事例を使いながら、
ビジネスモデルの重要性について見て行きましょう。
個人向けコーチングのビジネスモデル
ご存知の方もいると思いますが、
僕は当初、個人向けのコーチングセッションと、オープンセミナーを中心に、
仙台市を拠点にして事業をスタートさせています。
NLP(神経言語プログラミング)の資格コースなどのコンテンツをオープンセミナーで提供し、
そこに来ていただいたお客さまから、お金を頂くというとてもシンプルなものです。
また、個人向けのコーチングセッションでは、
メルマガやブログ、セミナーに来て頂いた方、
お問い合わせいただいた方から、
個別にセッションに移行するというものです。
いずれにしても、私がビジネスをスタートさせた時のビジネスモデルは、
とてもシンプルなものだったワケです。
こういったビジネスモデルのメリットとしては、
ある程度まとまった集客が見込めるのであれば、
収益もぐんと上がるというもの。
経費は会場代程度ですから利益率は限りなく100%に近い訳で、
あとはいかにして「集客」に注力するかに思われました。
ですが、実際にスタートさせてから致命的なミスに気づきました。
それは、、、
個人向けセミナービジネスの抱える課題とは
課題1:認知されるまで集客が大変
これは、あらゆるビジネスに言えることですが、
認知されるまで集客がとても大変だということです。
金なし、コネなし、地の利なし、実績なし、広告費なしの状態から、
「あなたは一体何者なの?」
「本当に信用していいの?」
という見込み客の疑心を拭うためには、
とにかく「セミナーをやり続ける」ということが必須条件になります。
そもそも、僕が起業した時には、HPも持っていませんでしたから^_^;;
そんな状態からセミナーの認知活動をはじめるなんて、
今思えば「なんて無茶な事をしたんだろう」という感じです(T_T)
とりあえず、チラシを配る、こくちーず(告知's)などの無料告知媒体を使う、
はじめはそんな所からスタートしました。
例えば何らかの資格を取得できるようなセミナーで集客しようとするケース。
資格に対するニーズが高い場合は、集客のハードルは下がります。
しかし残念ながら、その資格を発行している会社は、
他にいくつもあるというのが一般的なケースです。
なので、結局は激戦区での戦いを強いられるということになります。
「吉田さん、その点は問題ありません。なぜなら私の住んでいる地域には、
その資格を発行できる団体はありませんから」
例えばこういう理由だけで、
資格を唯一の強みにセミナービジネスを立ち上げた場合、
その地域以外にある、安定してビジネスを運営している会社との熾烈な戦いが待っていることなります。
インターネットの普及で
「近くても学びが少ないところ」と「遠くてもしっかりと学べるところ」の情報が
簡単に入手することができるようになりました。
また交通機関の発達によって距離的な優位性はほとんどなくなりました。
ですからいくら「エリア内でやっているのは私のところだけです」と言っても、
そうは問屋がおろさないという残念なことが起きます。
おまけに激選区でビジネスをする場合、
資本や労力をどれだけ投下できるか?という物理的な消耗戦に入るので、
新参者や小資本事業者には残念ながらほぼ勝ち目がなくなってしまうわけです。
というようなことから、
何らかの資格を発行出来る権利を持っていたとしても、
地方都市でオープンセミナーだけに頼ったビジネスモデルは、
安定して集客できるまでの道のりは、かなり険しいと言えます。
ですが、これはいかにポジション取りをするかで解決も可能です。
課題2:スキルが向上しない
セミナーは「生もの」です。
本やDVDからは得られない体感レベルの気づきや学びも多いわけで、
それがセミナーの一番の魅力ですね。
「場の空気」が持つ独特な波動もありますからね。
ですが、そもそも集客できなければセミナー自体が成り立ちません。
確かに友人やツテを頼って、
ある程度の数を埋めることができるかもしれません。
ですが、それでは講師のスキルが向上しないのです。
「生もの」を武器としている以上、
常に実践スキルを磨き上げていく必要があるわけです。
それなのにセミナーに集客できない。
仲間内しか集まらないということは、
日を追うごとにスキルが低下していくということになるのです。
僕はこの「スキルの低下」を一番恐れていました。
なので、いくらお客さんが1名だったとしても、
「仲間内では絶対に水増ししない」と覚悟を決めてやってました。
僕に何らかの「価値」を感じてお金を払ってくれるお客さまに対して、
水増しして薄まった「価値」を提供するような失礼なことは出来ませんからね。
ということで、課題1を要因として派生する課題2も、
コーチや研修講師、アドバイザー、カウンセラー、セラピスト、占い師、
コンサルタント、トレーナー、アドバイザーなど、
実践の中でしかスキルを磨く事ができないビジネスで起業する場合、
非常に悩ましいものがあるのです。
課題3:トレードオフのジレンマに陥る
課題1、課題2と密接に関係する課題なのですが、
3番目は「トレードオフのジレンマ」です。
どういうことなのかと言うと、
セミナービジネスでは、とにかくセミナーを開催しないと
そもそも何も始まりません。
なので、まずはコンテンツを作ってセミナーの告知を開始します。
ですが、課題1で書いた通りなかなか集客ができないワケです。
集客できなければ会場代分の赤字が出るので、
なんとかしようと集客に毎日奔走します。
すると、新たなコンテンツを作る時間や、
過去に顧客となっていただいた方へのフォローが出来ないわけです。
セミナーをしないとお金を稼げない&スキルが鈍る
↓
開催し続けないと信頼を得られないのでとにかく開催する
↓
集客に没頭する
↓
コンテンツ制作や既存顧客へのフォローの時間が取れない
↓
フォローできないから新たな集客に追われる
そうこうしている内に時間ばかりが過ぎて行き、
いつまでたっても同じ場所で堂々巡りに陥って行く訳です。
それでもなんとか集客できて利益が出ればいいのですが、
ここまで頑張って集客ゼロだった日には、、、。
それと、もうおわかり頂いている通り、
「稼働時間」「頑張った量」が「お金」に直結するわけではありません。
僕も、個人向けのオープンセミナーだけに頼っていたら、
起業して半年持たなかったと思ってます。
また、マンツーマンでのセッションもしているのですが、
こうしたマンツーマンセッションのスケジュール管理も、
しっかりと計画立てていかないと、
セミナーが開催できなかったり企業研修とぶつかったりと、
後々、かなり時間的な制約を生んでしまうことが多く発生していました。
ということで、
今回はあくまでも僕の赤裸々な事例でお伝えしてみましたが、
いずれにしても「ビジネスモデル」をしっかりと構築しておかないと、
身体(頭)ひとつでお金を生み出さなければならない「ひとりビジネス」では、
かなりシンドイことになるということは、十分おわかり頂けたかと思います。
あらかじめよくよく考えておけば、
同じセミナービジネスでも全く違う展開ができたりするのですが、
その勝負の命運を分けるのがビジネスモデルだったりします。
あなたも起業してから面倒なことにならないように、
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