こんにちは、メンタルトレーナーの吉田です。
タバコをやめたいのについつい吸ってしまう。
本当は好きなのについ傷つけるようなことを言ってしまう。
このように「やりたくないのにやってしまう」という行動はありませんか?
そして、やってしまった後に「自己嫌悪」になったことはないでしょうか?
今回は、「やりたいからやる」ではなくて、
「やりたくないのにやってしまう」行動の裏側に隠れた意図(目的)についてです。
肯定的意図とは?
私たちの行動には何らかの意図(目的)があります。
例えば、ジョギングなら健康増進やダイエットのためにしているとか、
本を読むのは新しい知識を得たり見識を深めるためだったりという具合です。
このように、「やりたい」と思って行動する際には、
その目的は自分でも分かっているものが多いはずです。
しかし、
「タバコをやめたいのに、つい吸ってしまう」
「本当は好きなのに、いつも傷つけることを言ってしまう」
「お酒を飲むと悪酔いするのがわかっていても、つい飲み過ぎてしまう」
というような場合、意図(目的)が見当たらないのに、ついついやってしまう。
やりたくないのにやってしまうという場合があります。
そして、多くの場合、本当はやりたくないのに、
ついついやってしまった後には、
自分をコントロール出来ないことに対して強い自己嫌悪に陥りがちです。
やりたくないのにやってしまうという行動にも、
実は自分にとって何らかプラスの効果を生み出す意図(目的)があるのです。
これを、NLP(神経言語プログラミング)では『肯定的意図』といいます。
やめたいのにやってしまう行動の肯定的な意図は、
人によって当然変わるのですが、
例えば上の例で言うと、
「タバコをやめたいのに吸ってしまう⤵️」
肯定的意図:リラックスしたい、照れや会話下手をごまかしたい など
「好きなのに傷つけてしまう⤵️」
肯定的意図:もっと注目して欲しい、思い通りにしたい など
「悪酔いするのに飲みすぎてしまう⤵️」
肯定的意図:言いたいことを言いたい、不安をごまかしたい など
この『ネガティブな行動に隠された肯定的な意図』を知ることで、
自己嫌悪ではなくて「自己受容」することができるようになります。
すると、いつのまにかネガティブな行動が消えてしまうようになるのです。
肯定的意図を探しだす
自分自身が無意識で行ってしまうネガティブな行動の意図を探るためには、
自分自身とかなり深いレベルでコミュニケーションをとることが必要です。
今回はシンプルに自分に質問をすることで探る方法をご紹介します。
ステップ1:ネガティブな行動の場面にアクセスする
まずはその自己嫌悪の原因となる行動を取っている時の自分の状態に、
しっかりとアクセスします。
その場面に、今まさに居るように感情を含めて感じてみます。
そうしてから、
「この◯◯をすることで、私は何を得ているのだろう?」
「もし◯◯をしなかったらな、私は何を得られなかったのだろう?」
この質問を繰り返していきます。
例えば、
「職場で人の意見に左右されたくないのに、自分の意見を言わずに人の言う通りにしてしまう」という場合。
質問:私は人の意見に左右されることで何を得たいのだろう?
答え:嫌われずに済んでいる。
質問:嫌われないことで何を得たいのだろう?
答え:評価されたい。
質問:評価されることで何を得たいのだろう?
答え:安心
質問:安心を得ることで何を得たいのだろう?
答え:愛
こんな具合です。
まるでタマネギの皮を一枚ずつ剥いていくように、
自分の意識の皮を向きながら無意識に深く入っていきます。
この事例でいうと、
職場で人の意見に左右されたくないのに、
自分の意見を言わずに人の言う通りにしてしまうという
ネガティブだと思っている行動の裏には、
実は「愛が欲しい」という肯定的な意図が隠されていたということですね。
愛が欲しいから「本当はやりたくないのに、ついやってしまう」。
笑って済ますことができている内はいいのですが、
こういった「心の葛藤」は、ともすると強い自己否定を生み出してしまいます。
もし、私たちの心にコップのような許容量があるとするなら、
自己否定でコップが満たされてしまったら困った事になると思いませんか?
ネガティブな行動の肯定的な意図を理解すると、
今の行動よりももっと他にいいやり方があることに気づくことが出来ます。
そうすれば、そのネガティブな行動以外のやり方で、
真の意図を満たすことができるようになるのです。
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