ありたい自分の実現を応援するメンタルトレーニング

人が根源的に渇望している強烈な欲求『自己重要感』とは?

 

 

こんにちは、仙台のメンタルトレーナー&心理カウンセラー・セラピストの吉田です。

 

このブログをご覧になっているなら、

きっと「人を動かす」「人のモチベーションを向上させる」というようなことに、

とても興味を持っていると思います。

 

 

心理学者のウィリアム・ジェームズは、

人間の持つ性情のうちでもっとも強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである

 

と言っています。

 

これは、

要望とか希望とか願望いうレベルじゃなくて、

「渇望」というのがポイントですね。

完全に飢えちゃっているんです。

 

 

この人が持っている根源的に渇望する欲求のことを、

デール・カーネギーは、

 

「自己の重要感」

 

と表現しました。

 

 

あなたが誰かの「自己重要感」を

たっぷり満たしてあげることができたら、

その相手はとても気分が良くなるばかりか、

 

極端に言うなら

 

「あなた無しじゃ生きて行けないの」

 

というくらい、

あなたのことをとても頼りにするようになります。

 

59765040a3936e44c6dcb5e3e3bc6d66_sなぜなら、

自己重要感が満たされるということは、

それくらいインパクトがあるものなのです。

 

目標は達成して当然で、褒められることもとくになく、

その一方で、ちょっとでもミスするとガミガミうるさい…。

 

こんな具合に、私たちは普段の生活の中で、

誰かに「自己重要感を満たしてもらう機会」が少な過ぎるのです。

 

こうした環境ではなかなか自己重要感は満たされません。

多くの人が渇きに苦しんでいるのです。

 

ですから、その人のモチベーションを高め人を動かしたいなら、

相手の自己重要感を満たすことを意識することが大切です。

 

これは、ビジネスでもプライベートでも同じですね。

 

 

自己重要感の特性とは?

 

 

誰もが根源的に欲している自己重要感ですが、

これには特性があります。

 

それは何かというと、

他者の自己重要感を満たすと自分も満たされ、相手の自己重要感を減らすことをすると自分も減る

というもの。

 

つまり、いくら自分が渇いていたとしても、

まず先に誰かを癒さないと自分の渇きは癒ないということですね。

厳しい特性です(笑)。

 

 

ところが、この自己重要感を手っ取り早く満たしちゃう裏技があるんです。

 

 

それはどんな裏技かというと、

自分の欲望や感情のままに、

 

・人を傷つける
・人を騙す
・人を欺く
・人から無理やり奪う
・人を中傷する
・人を蔑む
・人を見下す

ザッとこんな具合です。

 

こうした行為をすると、

ある一定の期間、自己重要感が満たされた気持ちになります。

少しの間、渇きが癒されるのです。

 

例えば、2chなど匿名性の高い掲示板に

誰かの悪口をボロクソ書いて内輪で盛り上がるなんかも、

自己重要感を手っ取り早く満たそうという欲求といえます。

 

他にも、

 

職場で起きるパワハラも、

自己重要感を歪んだ形で満たそうとするがために

起きてしまう事象といえるでしょう。

 

 

自己重要感を満たす裏技の注意点

 

 

では、この裏技を使用すると一体何が起きるのでしょうか?

 

1、裏技以外では自己重要感を満たすことができない体質になる

2、満たしてもすぐに激しい渇きに襲われる(渇きのサイクルが短くなる)

 

なんか、覚せい剤みたいですね^_^;;

 

激しく渇いているときに、

この裏技を使って一時的に自己重要感を高めると、

その快楽の感情が癖になるんですね。

 

では、正しく自己重要感を満たすにはどうすればいいのでしょうか?

 

 

自己重要感の正しい満たし方

 

 

まずはじめに、

自分一人で簡単にできる方法からお話ししましょう。

 

それは、

「既に満たされていると思い込んでみる」ということ。

具体的には「いま、この生活に感謝する」「いま、この瞬間に感謝する」ということです。

 

「あ〜、自分はいまでも十分に幸せなんだ〜」

こうしたことを「嘘でもいいから」自分に言い聞かせるのです。

言い聞かせている間に「だって仕事がないじゃないか!」「だって車がボロいじゃないか!」

こうした雑念がたくさん湧いてくると思います。

 

それでも「よくわからないけど、とにかく幸せで十分に満たされているんだ〜」と

とにかく言い聞かせてみるのです。

 

何度も言い聞かせていくと、

どこかのタイミングで「あ! 確かに幸せなことも随分あるな!」と

気づきが起こります。

 

そうしたら、その気づきをきっかけにして、

「他にはどんなことが満たされているかな?」

と、さらに拡大させていくのです。

気づいたことをノートに書き出すとさらにいいでしょう。

 

この方法は地味ですが、

じわじわと効いてきますよ〜。

 

 

 

次に他者の自己重要感を満たす方法です。

 

これはズバリ、その人のことを最優先に大切に尊重してあげるということ。

 

具体的には、

・相手に話題を振ったら、しっかり反応しながら聴く

・批判したり横槍を入れたり中断したり会話を横取りしない など

具体的なスキルを書き出すと、ちょっとキリがありません。

コミュニケーションのスキルって沢山ありますからね。

 

僕がセミナーや研修で、どんなふうに言っているかというと、

「最愛の人と接するように接しましょう」ということ。

 

他にも、

・寄付をしてみる
・ボランティア活動をしてみる
・ちょっとした人助けをしてみる

こうしたことでも自己重要感は満たされていきます。

 

 

寄付やボランティアをすると自己重要感が高まる!?

 

アドラー心理学によると、人が幸福になるには3つの条件があると言われます。

1、自分は何か(誰か)に貢献できていると自分で思えること

2、自分のことを自分で好きと思えること

3、自分と関わりのある人たちは信頼できると思えること

この3つは、まさに自己受容感を満たす要素そのものと言えます。

 

ですから、

寄付することやボランティをするなどは、

「自分は貢献できている」「自分は役に立っている」と思えるし、

「寄付できる自分って素敵!」と思えるし、

「寄付したお金がきちんと役立ってくれるよね(信頼してるから寄付をする)」と思えるし、

手っ取り早くこの3条件を満たし、

結果として自己重要感が満たせる方法なのです。

 

 

例えばあなたの中に「嫌いな自分」っていませんか?

 

・人前で緊張してしまう自分が嫌だ

・自分の意見をはっきり口にできない自分が嫌だ

・本当はやりたくないのに頼まれるとNOと言えない自分がいやだ 

など

 

たとえば、こうした「嫌な自分」を、

隠したり否定したりするのではなく、

 

「そういう自分の一面もあっていいよね」

「それはそれで自分の一部なんだ」

 

と「認めてあげる」「受け入れてあげる」

つまり自己受容することで、

自己重要感が高まっていきますよ。

 

 

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