ありたい自分の実現を応援するメンタルトレーニング

言いづらいことを言わなければならないときに役立つ「アサーション・スキル」会話の構造

 

こんにちは、仙台のメンタルトレーナー&心理カウンセラー吉田です。

 

相手に注意したいけど言いづらいことってありますよね?

「もっと◯◯して欲しい」「◯◯をやめて欲しい」

良かれと思って言ったのに、

そのせいで関係性がこじれるなんてこともよく聞く話です。

 

だからと言って、言わないままだと自分が苦しくなる、、、

 

こうした、伝えにくいことを伝える際には、

アサーションスキル(自分の意思を上手に表明するスキル)が役立ちます。

 

アサーティブに会話するための会話の構造と事例

 

 

やり方としてはとてもシンプルです。

1、伝えたい相手の、変えて欲しい「具体的な行動事実」や「具体的な発言事実」を伝える

2、その 行動や発言が、あなたに与える「具体的な影響」を伝える

3、その影響があなたに与える「感情」と「感情から想定される問題」を伝える

4、望ましい行動や発言の提案 をする

では、この流れにそって、具体的な会話を見てみましょう。

 

例えば、こんな困った上司が職場にいたとします。

 

<あなたが気になる行動>
部下の抱えている仕事に気配りしないまま、定時になるとさっさと帰ってしまうという行動

<その行動があなたに与える影響>
上司の決裁が必要な案件が停滞してしまい仕事が先に進まない

<その影響から来るあなたの感情、想定される問題>
部下の仕事を気にしていないのではないかと悲しくなる、イライラしてミスが増える

<提案したい内容>
メンバーに一声「溜まっている案件はあるか?」と声掛けすること

 

 

このように整理した上で、実際に伝えていきます。

1、伝えたい相手の、変えて欲しい「具体的な行動事実」や「具体的な発言事実」

「◯◯部長は、定時になると誰にも一声掛けないまますぐに帰ってしまうのですが」

 

2、その 行動や発言が、あなたに与える「具体的な影響」

「決裁の必要な案件に承認をいただけないので、案件が溜まってしまうのです」

 

3、その影響があなたに与える「感情」と「感情から想定される問題」

「もしかしたら、◯◯部長は私達のことを無視しているのではと悲しくなりますし、案件が溜まってくると気持ちが焦ってイライラしてしまい、大きなミスに繋がる恐れがあります」

 

4、望ましい行動や発言の提案 
 「そこで提案があるのですが、帰る前にひと声、溜まっている案件はないかと声を掛けて欲しいのです」

という感じです。

 

伝えたい事を、一度このように構造化するとスッキリしますね。

特に「感情」を伝える場面では「怒り」「不満」の裏側にある感情を

伝えるとより効果が高いです

 

また、提案については、

あくまでも押し付けるのではなく、

「他にもっといいアイディアがあれば教えてください」

という心構えで話すイメージです。

 

ぜひ、参考にしてください。

 

こちらの記事でもアサーティブ・コミュニケーションについて書いています。

反対意見があるときはこう言えば対立を回避できる! アサーティブ・コミュニケーションテクニック

NOと言えずに人に振り回されてしまうあなたへ アサーティブな関係を築くために知っておきたいコミュニケーション4つのタイプ

 

 

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