こんにちは、仙台のメンタルトレーナー&心理カウンセラーの吉田です
あなたは「頼み上手」「お願い上手」ですか?
上手にお願いごとや頼みごとができるだけで、
ビジネスもプライベートも上手くいく可能性が高まります。
逆に頼むのことやお願いすることが苦手で、
なんでも自分で抱え込んでしまうと時間に追われ、
何かと停滞しがちです。
そこで今回は、相手からの反発をかわしながら、
あなたのちょっとした要求を相手に飲んでもらう心理テクニックについてご紹介します。
自然でシンプル。
そして、今すぐにできるテクニックです。
ちなみに、僕自身、この方法で相手に違和感を感じさせることなく、
スムーズに要求を聞き入れてもらってます^_^
自己防衛本能という名の抵抗を突破するカギとは?
社会心理学者のジャック・ギブ教授の調査研究によれば、
どちらか一方が、他方に自己主張を行った場合、そのメッセージの受け手は自己防衛本能を働かせて、内容をわざと曲解したり、抵抗を示したりする傾向が強くなる
ということです。
誰しも自分の身を守るための自己防衛本能を持っていますが、
その防衛本能のスイッチを入れられてしまうと、
頼みごとやお願いごとを受け入れてもらうことは簡単ではありません。
では、どうすれば相手に防衛本能のスイッチを入れないような
働きかけができるでしょうか?
そのヒントとなる実験があります。
被験者が、コピー機の順番待ちの列の先頭へ行き、ある3通りの言い方で頼みます。
1、要求のみを伝える場合:
「すみません、先にコピーをとらせてもらえませんか?」2、本物の理由を付け足す場合:
「すみません、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか?」3、もっともらしい理由を付け足す場合:
「すみません、コピーをとらなければいけないので先にコピーをとらせてもらえませんか?」
すると、
✅ コピーの枚数が5枚の場合
1、要求のみのときの承諾率は60%
2、本物の理由を付け足したときの承諾率は94%
3、もっともらしい理由を付け足したときの承諾率は93%
✅ コピー枚数が20枚の場合
1、要求のみのときの承諾率は24%
2、本物の理由を付け足したときの承諾率は42%
3、もっともらしい理由を付け足したときの承諾率は24%
このような結果がでたそうです。
この実験は何を暗示しているのでしょうか?
自己開示を活用によるラポールの構築と催眠言語で人を動かす
「◯◯なので、お願いします」
この「◯◯」の部分が自己開示です。
「自己開示」は、相手とラポールを構築するのにとてもいい方法です。
先ほどのコピーの事例では何を開示しているのかというと、
「お願いしなければならない理由」を開示しています。
たとえ、それがたいした理由じゃなくても、
先に理由を聞かされることで相手とラポールが築きやすくなり
防衛本能にスイッチを入れずに要求を飲みやすくなるということですね。
それと、「◯◯だから▲▲だ」という「因果関係」の構造で
話をすることで「もっともらしさ」が増します。
これは「催眠言語」の一種で、
相手の抵抗をすり抜け受け取ってもらうために効果的な
文章構造なのです。
「実は◯◯なので、▲▲をお願いできますか?」
という最初に理由を述べてから、次に自分の要求を言うというシンプルなテクニック。
実験の結果からも、かなりパワフルなテクニックだということはおわかりかと思います。
是非、参考にしてみて下さい。
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