こんにちは、仙台のメンタルトレーナーの吉田です。
今回は、ビジネス基本中の基本。
「問題解決力」についてです。
なぜ、問題解決能力がビジネスの基本中の基本なのでしょうか?
それは、あらゆるビジネスとは問題解決することでなりたっているからです。
「もっと便利になりたい」
「もっと快適になりたい」
「もっとお金を稼ぎたい」
「もっとキレイになりたい」
「もっと賢くなりたい」
「もっと美味しいものを食べたい」
「もっと健康になりたい」
こうした問題を、何らかの方法(価値の提供)で解決することによって
対価を得るのがビジネスの原理だからです。
では、問題解決能力とは具体的にどのようなスキルを指すのでしょうか?
そのスキルは大きく3つです。
1、目標(ありたい姿)と現状のギャップに気づくスキル
2、目標(ありたい姿)と現状のギャップを課題化(目標化)するためのスキル
3、発生しているギャップを解決するスキル
では、ひとつひとつ見ていきましょう。
目標(ありたい姿)と現状のギャップに気づくスキル
ビジネスの世界では、
「お客さまは黙って消えて行く。クレームがあるということはありがたい事だ。」
と言われることがあります。
何らかの不平不満があった時にクレームとして実際に声をあげる顧客は、
実際に不平不満があった中の10%程度しかいないと言われています。
それ以外の90%は黙って他社に乗り換えて行くのです。
これでは、いくら集客に力を入れてもザル状態になります。
クレームが発生する事を解決するべき課題と捉え改善するのか、
それとも、”たまたまわがままなお客さんだから仕方ない”と捉えるかによって、
その後のお客さまからの評価は「天と地ほどの差」があるでしょう。
そもそも問題に気づいていない、
気づいても自分の担当ではないからと他人ごとととして捉えてしまう。
こういうケースは少なくありません。
ですから、
「問題に気づき、自分が解決する」と決断するだけで、
他の大勢の中から一歩も二歩も先に進む事ができるようになるのです。
では、どうすれば問題に気づく事ができるようになるのでしょうか?
それは、
「目標(ありたい姿)を明確にしておくこと」
「目標(ありたい姿)を達成しようと強く意識すること」
です。
常に目標(ありたい姿)を意識しておくことで、
現状との小さなギャップに敏感に気がつくようになります。
目標達成意識があるかないかで、問題への気づきも変わるのです。
問題意識とは、目標達成意識でもあるのです。
大切な事なので繰り返しますが、
あらゆるビジネスはお客さまが抱えている何らかの問題を解決することで成り立っているのです。
そのためには、目標を明確にして
現状とのギャップ(=問題)を見つける所からはじめるということですね。
そして、問題を見つけ、人一倍解決に向けて取り組んだ人が、
人よりも先に成功の階段を上るのです。
目標(ありたい姿)と現状のギャップを埋めるためのスキル
次に、問題に気づいたらそれを実際に解決するために、
関係者、関係各部署と調整し解決する必要があります。
この際に求められるのが、
行動力や突破力、調整力、つまりコミュニケーション力です。
問題解決能力の高い人は、人一倍これらの能力が高いようです。
「問題を察知する、問題に気づく」というところまでは、
居酒屋での愚痴の中からも生み出されたりするのですが、
いざ解決に向けて行動するとなると、ここで尻込みする場合が多いのです。
「時間がないから」
「それは他の部署の問題だから」
「今は急ぎじゃないから」
「それをやったことがないから」
など、先送りのためのいい訳はいくらでも見つかるものです。
問題解決能力の高い人は、
この自分自身へのいい訳を突破し、
そして関係者、関係各部署との調整も突破する
「突破力」と「行動力」「コミュニケーション力」が抜群に高いようです。
ここでも、目標(ありたい姿)を本当に実現したいのかどうなのか?が問われます。
「達成しなくてもいいや〜」という意識では、
せっかく問題に気づいたとしても、
それを解決までしようとする労力を惜しんでしまいます。
「他人事」の意識ですね。
目標(ありたい姿)を実現するために弊害となる問題がそこにあるなら、
問題を指摘する批評家になるのではなくて、すぐに解決に動く実務家になるということです。
「自分事」にするということですね。
発生しているトラブルを迅速に解決するスキル
ビジネスをしていれば予想もしていなかったようなトラブルが突然起きます。
その際に、解決できる方法を知っているか?ということは、とても重要です。
もし、自分が直接解決できなかったとしても、
解決するための手がかり(経験、勘、度胸、自信、やる気、人脈、モノ、ツール、金、情報)
を持っているのかどうかでこのスキルが決まります。
そのためには、とにかく行動しながら情報を分析し、
これまでの事例から新しい解決方法を創造、
応用する柔軟性の高さが求められます。
そして、実際に関係者とコミュニケーションを取りながら解決する事で
「新しい価値」を得る事ができるのです。
この3つのスキルがあるかないかで、
あなたのビジネス力に「付加価値を付けられるかどうか」が決まると言っても過言ではありません。
やはり基本って大切なんですよね。
ぜひ参考にしてみて下さい。